殺し合いの螺旋から逃れようとした男 カリートの道
鑑賞日2019.1.29
あらすじ
クラインフェルドっていう弁護士の助けもあり五年で刑務所生活とさよならバイバイできたカリートくんは足を洗う決意しクラブ経営する。恋人ともなんだかんだでより戻ったけどヤクザ時代の癖が治らず新興マフィアとトラブっちゃいます。先述したクラインフェルドっていうクレイジー弁護士(もはやヤクザ)がマフィアに脅されてそれにカリートも巻き込まれてしまいます。
感想・評価
Tygaというラッパーのfadedという曲の歌詞に出てきてそれで存在を知り鑑賞しました。
スカーフェイスやゴッドファーザーと比べても遜色ない出来ではないでしょうか。
スカーフェイスやゴッドファーザーよりもリアリティーをすごく感じました。
心情理解
スカーフェイスは単に根性が入り過ぎているのか、本当になりふり構わず暴れ回る狂犬なのか、いずれにしても常人とは一線を画す人間の栄枯盛衰を描いた物語。
ゴッドファーザーは生まれからマフィアになることがどうあれ最初から運命づけられていたのか、マフィアとして生き抜いてく素質がマフィアとしての人生を選んだのか、それは見方や考え方によるが、冷静沈着で頭脳明晰な戦略家であった人間の物語。
カリートの道、本作の主人公は確かに切迫した状況に対して適切な判断をしているし、やはり常人とは離れているのだが、義理人情に厚く、一人の女に入れ込んでいるあたり応援しくなる人物ではなかったでしょうか⁇
スカーフェイスのトニー、ゴッドファーザーのマイケルがまったく共感の得られないサイコパス野郎といっているのではく、この2人に比べて心により共感できるではないかなーなんて思うわけなんです。
本当にバッドエンドなのか⁇
一般的にはバッドエンドという捉え方をする人が多いと思うのですが、私はあまりそう思いませんでした。確かに哀しい終わり方ではあるかと思うのですが、カリートは最後まで自分を貫き通したと思うからです。自分を貫き通すことは人生においてとても大切なことに思います。
環境や周囲の人間に流されて自分を見失って生きている人が多いように思います。
社会で生きていく上で他人の需要にこたえなくては生きていくことは難しいです。ですが他人からの評価のために生きている人があまりに多いように思います。
例えばsnsなんかでは承認欲求丸出しの投稿が数多くされていますよね。
他人の価値観に依存するのではなくあくまで自分の価値観の中で生きることが重要だと改めて感じた次第です。
それを実行するのは口で言うほど簡単なことではありませんが、自分がぶれそうになったらこの映画を思い出して頑張りたいと思います。
設定
現実味、リアリティーがある裏社会を描いた作品はたくさんあります。例えばグッドフェローズ、アンタッチャブル、日本で一番悪い奴ら、悪人、漫画で言えば闇金ウシジマくんなどです。映画に何を求めるかは人により様々ですがエンタメ性を求めている人が多いと思います。その点からすると今作はバッドエンドといえばそうですがリアリティーとエンタメ性のバランスがよく取れているのではないでしょうか⁇
最後に
何かご意見をお待ちしております。
引用元